カセットデッキ 1985年10月

投稿者: | 2021-11-02

さて、8ヶ月ぶりのカセットデッキ総合カタログです。

前回の新機種はTC-K501ESでしたが、今回の新製品は・・・

「プロ用レコーディングマスターの域に、どれだけ近づき得たか?
そのジャッジはあなたのご試聴に待ちたいと思います。」

 


真打ち登場。TC-K777ESII、価格は据え置きの168,000円。
音質面での主な改良点は

・オーディオ系、メカニズム系それぞれに独立した2個のトランス
・LC-OFC巻線を使用したレーザーアモルファスヘッド
・動作制御用に新開発マイコンを搭載

でしょうか。パーツの変更やチューニングももちろんあるでしょう。

機能面では
・テープセレクターからTYPE3を削除
・背面にあったMPX FILTER切り替えを前面に
・LINE OUTボリュームを5段階から無段階に変更
(※カタログには「アッテネータ式」という記載がありますが、現物はATT、dbの表記が無くなっています)
・リモコン端子をコントロールSに変更、RM-88が使用可能に

意匠面では
・カセットホルダー部の意匠変更
・NR-OFFボタンの表記から(STRAIGHT)を削除

でしょうか。リニアカウンタは減算非対応のままです。
いずれにしても、後にも先にも最高傑作でしょう。本機だけの左右30エレメントの高精度レベルメータはいつ見てもかっこいいです。

 


「リファレンス・ダブルリバース」TC-WR930。89,800円。
・両デッキが録音可能
・スーパーバイアス方式で倍速ダビング時でも高音質をキープ
・AデッキからBデッキへの連続録音、連続再生
・ヘッド巻線はLC-OFC

ダブルデッキ特有の狭いパネル面積に所狭しとリニアカウンタとレベルメーターを埋め込んでいます。
ヘッドホン端子にAB切り替えが無いですが、どうやって選択するのでしょう。ちょっと考えてしまいました。
カセットホルダーと操作ボタンの間は段差がつけてあり、迫力&高級感があります。

「AUTO REVERSE」のロゴ・・・クドいので無いほうがいいなといつも思うのです。FORWARD・REVERSEの三角インジケーターがあればそれだけでリバース機とわかりますから。
RM-88に対応。

 


裏表紙に新製品があります。
・TC-V910WR、87,000円。リバティです。
・PCM/ハイバンド・ベータハイファイ、PCM-HF10:238,000円。こちらもリバティサイズです。
PCM録音がこの一台で可能です。ただし本機は14ビット固定です。

そして今回の終了製品は・・・

・TC-K666ES。唯一の3モーターメカ搭載機でした。
・TC-FX606R、FX707R、FX705のシルバー3兄弟。
・キュー&レビューでお馴染みのTC-FX380。短命でした。

リバティシリーズのV77WR、V77FRの2台については消滅はしていないと思われます。掲載が無いだけの場合があるので最近は判断が難しくなってきました。

いやはや、この記事は時間を費やしました(汗

 

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