言わずと知れた、SONY初のCDプレーヤーでございます。実際の発売は1982/10であり、近日発売となっていることから、このカタログは事前に配布されたものと思われます。そして見た目やレイアウトはいつもと同じなのに、紙が厚いものが使われています。ソニーの気合の入れようが伺えます。
それにしても、リモコンRM-101、別売で10,000円!
フィリップスはカセットテープの対角線11.5cmと同じにと考えたようですが、ソニー側がベートーベンの第九が収まらないという理由で12cmで押したとか。
発売当時、お試しで電器屋さんが数週間貸してくださったのですが、音圧の凄さに感動した覚えがあります。ちょうどその頃テレビが故障してAPMトリニトロン?を購入したので、残念ながら本機は見送りしました。それに、買うならフルサイズ430mmの機種が出てからだよね、っていう理由もありました。しかし次に出たのがCDP-701ES、260,000円。。。ポンとは買えないですよね(笑)
再生、停止、選曲、FF・RWDの各キーがとても硬くて近未来的フィーリングでした。裏面のAUTO PAUSE切り替えはカラオケ用ですね。また、今ではSTOPキーがありますが、当時はRESETキーとなってます。
FL管内左端、ディスクセット状態を示す赤丸に黒字の[DISC]表示は、後のモデルでは赤文字の[DISC]に変更されました。
こういうセット写真に弱いんですよね。。。上はミニコンポの先駆け、リバティ。CDP-101の薄い電源ボタンはリバティと同一。横幅が同じですからね。
当時のアンプには当然ながらCD入力が無かったので「AUXにつないでいただければOKですよ」っていう話。イラストはTA-AX8かな。
PCMプロセッサの方が先に発売されていました。PCM-F1との並び。
裏表紙にありました。CDプレーヤー・ウッドケース(近日発売)。右端の黒い部分にリモコンRM-101を収納できたと思います。
年月表記が和暦から西暦に変わってます。デジタルの時代に和暦は合わず、と考えたのかな?
私は知りませんでしたが、これが小田和正先生が言っていたボズ・スキャッグスなんですね。。。
ありがとうございました。
CD はベータマックスと違ってソニー独自規格ではなく、ファミリー企業が何社もいるというのが「売り文句」だったので、開発段階で全社一斉に開発機を発表しました。
その時はソニーも含めて全社CD ディスクが真正面の窓から丸く見えるデザインだったのに、ソニーだけは開発品とは別にCDをトレイに置いて出し入れする薄型デザインの製品版をこっそり設計していて、発売時に他社を出し抜いたのです。
そのファミリーに加わっていない企業が2社。MD(注:ミニディスクでは無く、圧電方式)開発の
テレフンケン(独)とAHD(静電式)開発の日本ビクター(当時)。まだテレフンケンのほうは音楽専用
だったためまだ融通が利いたのだが、ビクターのは映像(VHD)との互換性をも考慮に入れていたため、
ほぼ同時に進行していたビデオディスクとの兼ね合いもあって(というよりも、ビデオディスクに
のる気が無かったソニーに対する当てつけもあったかも知れない)、この時点では頑固として
懇談会に加わらなかったというのも。また松下電器(当時)の対応も一筋縄では無く、当時独自の
ビデオディスク(VISC方式)を出そうとし、結局はVHDグループに加わっていたこともあってか、
「(当時技術提携していたビクターの)AHDに鞍替えするのでは?」とも囁かれていた。
この件に釘を刺したのが日立だったという。
閑話休題。そういえば国内各社は殆ど縦型クランプ方式を採用していたけれど、ソニーは
トレイ型ですね。試作機の名称(ゴロンタ)が気に入らなくって躍起になった?
あとは、マランツ(当時はフィリップスの傘下)・CD-63はADプレーヤー風にトップクランプ式で、
ヤマハ(当時・日本楽器製造)・CD-1はドライブユニットごとローディングする型式だった。