BVW-2 1984年10月

投稿者: | 2019-08-25


ご存知ベータカムの一体型カメラです、と言いたい所ですが・・・この機種は検索しても全く見つかりません。
Wikiにさえ掲載がありません。左上に”PRELIMINARY”とありまして、これは「予備・準備」という意味らしいですが、実際には発売されなかった機種なのでしょうか。謎です。


後ろに写っているのはポータブルVTRのBVW-20。

 


1/2インチSMFトリニコン、6倍手動ズーム、光学式ファインダー・・・

 

追記;謎だったBVW-2に関して、ブログ読者の方から解説そしてNHK仕様のBVW-2Nの写真をいただきましたのでここに掲載します。



BVW-2はNHKがソニーと共同開発したカメラで、昭和59年時点で47カ所の通信部に配備された事が分かっています。
当初はNHKだけでなく一般販売も検討したのでしょうが
単管は本当に映像がひどく(肌色が緑っぽく写る)NHK記者の事件、事故の一報用としての
速報性の機能しか用途が無かったのではないかと思われます。結果、市場には殆ど出回らなかったと。

しかし、民生機として最初に商品化された一体型ベータムービーの内部をベータカムに換装するという
発想自体は面白く、評価出来るのではないかと思います。
こうして異形の報道カメラが出来上がりました。

NHKの通信部ではプロのカメラマンではなく記者がカメラを回していました。
速報性だけでなく、小型軽量の機材が好まれた要因のひとつです。

BVW-1の写真も送ります。
1はボロボロですが2のほうは殆どデッドストック状態で
新品のように奇麗でした。


当時、ソニー製のビデオカメラはベージュやグレーで塗装した物が多かったのですが
NHKは現場でのガラス等への映り込みを嫌って、真っ黒な塗装を特注していました。
昨今では放送業務用のほぼ全ての取材カメラが黒い筐体を身にまとっています。
N仕様は塗装の他、細かなデザイン変更やタリー、制御系の配線に市販品とは異なった部位があったと
聞いています。


ブラックボディのBVW-1N、赤いNHKロゴと相まって非常にかっこいいですね。
BVW-2も未使用状態でピカピカです。

また同時に放送用機器の総合カタログの写真もいただいています。


82~83年頃の放送業務用カタログが出て来ました。
ベータカムが発表されて間もない頃で、ようやくBVW-1の写真が載っています。
ベータカムのシステム構成はまだチャート図のみでした。
放送業界の主力カメラはソニーのBVP-300と池上通信機のHL-79Dが覇権を競っていました。
天下ご免の1インチオープンリールVTRの紹介もあります。




BVP-110 / BVP-300A / BVP-330です。


BVU-800です。そういえばPCM-1630のカタログにはBVU-800DAが掲載されていました。


ポータブル機(記録専用):BVU-50
ポータブル機:BVU-110
U-matic初のダイナミックモーション機能付きデッキ:BVU-820


1インチVTRでポータブル!。BVH-500A
3時間記録が可能なBVH-1180
ダイナミックトラッキング対応のBVH-1100A

いずれも貴重な写真です。ご提供ありがとうございました。