昭和のデジックデッキFXシリーズは非常に多機種ですが、中でもこれはかなりの変わり者です。108,000円。
LEDがいっぱい。全てがフラットなタッチスイッチ。ASPを使用して音声信号のコントロールをします。
3HEAD構成ではありますが、人間がモニターすることはできず、マイコンがソースとテープの差異を検出、つまり録音状態のチェックするのに使用しているようです。
ハイテクに見えるEJECTボタンはネットで調べたところ、電磁ソレノイドを使用して内部でガチャっとレバーを押しているだけであって、基本的に通常のデジックデッキと同じだそうです。
EJECTボタンだけ突出していたら変ですから、意地でもすべての操作を電子タッチにしたかったのでしょう。
他にもいろんな機能があって大変です。
この頃にあった操作系が殆どボタンの”THE SESSION 5”と合わせようと思えば何とか・・・でも、別の意味で浮いてしまう?
このデッキをみて、ふと思い出したことが。BIAS/EQの自動キャリブレーションに関して、他のメーカーは割と上位機種に
採用してきたのに対し、ソニーの場合は先にも後にもこのFX1010のみだった気が。