ニューベータマックス、BetaPROが登場。こいつは特別な存在です。良いカタログ。何より写真がかっこいい。
およそ2年前に発売されたベータハイファイ1号機のSL-HF77が299,000円だったことを考えると、ハイバンド&編集機能&リモコン付きで239,800円の本機はかなりお買い得だったのではないでしょうか。
取り上げたいネタが沢山ありすぎて困っちゃいます。
・鮮鋭度を20%アップ。Hi-Band。
・鮮明な静止画。D.A.PRO 4HEAD。
・高画質ダビング。エディットスイッチ。
・余裕のあるβIをさらに高画質に。βIsモード。
回す速さと方向で再生速度を変えるのがジョグダイヤル、回す角度で指定するのがシャトルリングでした。解決。
チャンネルや予約時間の設定にもジョグダイヤルが使えるのは便利です。
個人的にきになった注目点をピックアップします。
・J9などで記録したノーマルトラックもきっちりステレオ・主/副再生が可能。さすがPROです(但し記録時はモノラル)。
・リモコンコードがVTR-1 / VTR-2の2つに。2台運用を想定しているからですね。
・CCD-V8に続き、コントロールL双方向端子を装備。
・リモコンにテレビ/ビデオ切替が付き、テレビの操作が可能に。また、一部のボタンはリモコン側面に配置。珍しいです。F33もだったかな?
大学生になって買ったビデオです。実家にはピアノキー式のVHSがあったのですが、動作がかったるくてたたき壊したいことが多々あり、ベータの機敏な動きに魅せられました。録画したい場所でストップボタン(一時停止ではない)で止めておけば、録画しようと再生ボタン、一時停止、ジョグダイヤルで数コマ頭出し、録画ボタンで録画待機状態、にするまで約3秒でできました。
画質に関して誇大広告気味で、HiFi化で失われた分を取り戻してノーマルベータに戻ったというのが真相ですね。
大変立派な取説(写真集みたい)で購入時に驚いた記憶があります。
このHF900は、当時吉祥寺でよく入り浸っていた吉祥寺のビデオインフォメーションセンターで買いました。(当時、ビデオインフォメーションセンターにはSONYの特機もあり、魅力的なお店だったものです)
圧倒的な解像度
に、心が奪われました。いままでのビデオとは異次元の画質です。その後に出たHF705がどちらかというとSN比重視の絵作りだったせいもあり、HF900のとがった絵が魅力的であったのです。 多少のノイズは知らん、解像度が高ければいいというSONYのエンジニアの心意気が入っていたと私は思います。
いま、ブルーレイレコーダーをXXの画質がいい、悪いなどと比較すること自体がなくなりましたが、この当時は各社の技術差ははっきり製品に出る時代であり、買う方も楽しい選択をできました。