ポータブルミニディスク総合 1992年11月

投稿者: | 2021-12-23

表紙は「夢の」(!?)メディア、ミニディスク(MD)対応のMDウォークマン第一世代機です。

「録音できるディスク」
確かにこの頃にはCD-Rも既に出てはいましたが、コンピュータの外部記憶媒体としての利用が殆どでした。


元々はコンパクトカセットに置き換わる次世代の記録媒体として誕生したMD。
この2ヶ月前に発売されたDCC(デジタルコンパクトカセット)も次世代の記録媒体として誕生したものでは
ありますが、こちらは据置型で発売されました。
普及のためには据置型で無く可搬型のほうがいいのでは?・・・と思ったかどうかは定かでは無いですが、
MDは初めから可搬型を用意してきました。まずは録再対応のMZ-1。
編集機能もあり文字も入力可能。しかし文字入力数がアルファベットで16文字はあまりにも少なすぎる!
あとサンプリング周波数:44.1kHzのみですが、デジタル入出力がついてます。
著作権保護の点ですったもんだした挙げ句の末に採用されたSCMS(シリアル・コピー・マネジメント・
システム)対応です。CDからのデジタル録音も可能になってますが一世代限りです。またアナログ入力で
本機に録音したものも一世代目はデジタルコピー出来ますが、二世代目は出来ません。
更に接続端子が光ミニプラグという新規格。記載にあるように専用ケーブルが必要になります。


再生専用機のMZ-2P。曲探しがし易いようにボタンではなく、シャトルリングになってます。


そして、誰がつけたか「ラジカセ」ならぬ「ラジMD」。プレッシュ ZS-M1。
でも「ラジMD」というのも何処か変? コンパクトカセットに変わる次世代の記録媒体を強調したいが故、
テープデッキ部を排除したのはまだしも、キャリングハンドルもないし、それよりもこの機種AC駆動専用です。
よって、「パーソナルオーディオシステム」扱い。でもミニディスクは強調させて・・・と云うことです。
でも、何か中途半端なシステムなこと。確かにFM/AMステレオチューナーがついて(AMもステレオ対応)
MDのほうは録再対応、タイマーもついていますが肝心のタイマー録音が出来ないという代物です。
それとMDソフトの普及をも狙っていたのもあることで、CDプレーヤー部も排除しているのです。

ところで「MDとは?」ということで、ここで詳細説明。


音質とか使い勝手は当初どうだったかと云いますと、今思うに正直いって酷かったかと。
音質は全体的にこぢんまりとしていて、特に中高域の伸びのなさが顕著だった。そう思えても不思議では無く
当初は全体容量の半分をエラー制御に使用されていたため、実際は半分しか音楽記録に使われていなかった。
また、録音時は構造上安定した場所で行わないと記録自体出来なくなることもあり、最悪ディスク自体を
物理的に破損ないし、機器そのものを破損することもあった。現に自分も幾度かディスクを破損したことも。
また一度ディスクの読み取りが不可能となり、ドライブユニットを丸ごと交換したことがあります。
使い勝手も上記で挙げた文字入力の話もありますが、それ以上に問題だったのが稼動時間。
何せディスク1枚分しかもたないが故、充電池がもう1つ必須でした。まだNi-Cd充電池というのもありますが。

DCCも一度ショールームで視聴したことがありますが、音質的には(少なくとも第一世代は)こちらの方が
上だった感はありました。しかし、(当時)CD発売から10年経過した時期となっては使い勝手はやはり
テープよりディスクになってしまうのでしょう。「悪貨は良貨を駆逐する」っていうのも変ですが、
時が経てば改良されるでしょうと思い、結局自分はMDを選択しました。
DCCにしなかった理由はもう1つ、コンパクトカセットの中途半端な互換性が足枷になると思ったから。
現にそのことはコンパクトカセット再生時におけるヘッドギャップの目詰まりという形で出てきました。
磁性体の付着、それを取るにしても従来の方法では対応出来ない。場合によってはヘッドを破壊に至らしめる。
メンテナンス性がコンパクトカセットよりも悪いとなると普及も難しかったのではと思います。

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