MDファンの方々、いかがお過ごしですか?システムステレオ総合カタログです。
本誌は紙が薄いため、ややクシャクシャになっています。この時代のカタログは、ホントにチープになってしまいました。購入時の楽しさは買う前50%、買った後50%って言いますよね(自分だけかな)、なのでカタログは重要ですよ。
本カタログは何となく店頭から持って帰っただけだと思われるので、完全に初見です。
主役は「MDピクシー」というシリーズのようです。
エレスタット?調べてみました。エレクトロ・スタティック・トゥイーターのことで、静電気の力で振動させる仕組みらしいです。形も個性的。
さて、構成はというと、向かって左側がMDデッキとCDチェンジャー、右側がチューナーとアンプです。
CDデッキは5連装チェンジャーなんですね。デッキ本体にある5つのでっかい自照式ボタンがCD選択用みたいです。選択中のものが緑、CDがセットされているとオレンジ、セットされていないと消灯、そんな感じでしょうか。
カセットデッキがオプションになっているのが時代を感じますね。TC-TX9。VHSデッキかと思いました。また、オープン価格ってのもこの時代らしいです。いくら位だったのでしょう。
各コンポの横幅ですが、280mmで統一されており、これを「ピクシーサイズ」と呼んでいます。リバティ時代のミニコンポは355mmでしたね。
DHC-MD5。左写真はオプションのカセットデッキがセットされて3段になっていますが、実際のセットは2段です。
MDに曲名を設定するにはジョグダイヤルが使用できます。また、ディスクメモを設定したCDからのダビング時は自動で設定、FMエアチェック時はステーションメモリーで設定した受信局名がMDの曲にも自動設定されるそうです。面白いけど、すべてに曲名付けるとかこだわってやりだすと肩が凝りそう・・・気楽にやりましょう。
やはり手書きが良いですよ。昔のカセット、「あぁ、俺の字だな、意外と丁寧に書いてるわ」とか懐かしさが残ります。
ブルーが良い色してますね。「フラットコンポ」MJ-L1:150,000円。スピーカーネットは別の色のものに交換できますよ。SSN-MJ1。
特に解説が思いつかないです。MHC-GT4とMHC-GT3。
「キューブリック」?なるほど、正方形なんですね。いやちょっと違う、やや横長のCDケースと同一サイズらしいです。CMT-T11、CMT-D11。
「ビデオCDピクシー」MHC-V800。ビデオCDを搭載ですか・・・広まらなかったな~。
それより、写真は小さいけど面白いのがVCM-V1C。なんとVHSビデオデッキがセットになってる!138,000円。
一体型のカジュアルコンポ、FH-P11。FHで始まる型番ってどこかで見たことあるぞ・・・あ、ヘリコンポですね。
今ちょっと思いましたけど、一体型なんだからコンポ(コンポーネント)ではないですよね。なんでもかんでもコンポって、ちょっと変かもしれない。
こちらは正真正銘のコンポです。「コンポS」。高級感漂いますね。
アンプは2種類ありまして、それぞれTAE-S1とTA-S2。TAE?プリアンプですか?パワーアンプはどこ?
答え:エレスタットスピーカー:SA-S1はアンプ内蔵なんです。これを使用する場合はプリアンプの方と組み合わせるのです。確かにスピーカー型番はSSでなくSA(アクティブスピーカー)です。
これ、販売店の人が間違えてTAE-S1とSS-S2を組み合わせて販売したりしないかな。設置しようとしたらつながらないじゃん!って。反対にTA-S2とSA-S1は大丈夫なようです。「付属のアダプターにより・・・接続できます」と最後のページに書いてありました。
ところでお値段ですが、プリメインアンプのTA-S2は38,000円。そんなに高くない?いや、ミニコンポだと考えると安くないか。CDP-S1は32,000円、ST-S1は20,000円・・・どうですか?絶妙ですね。
70、80年代とはすっかり変わってしまいました。ミニコンポ全盛の時代。
ありがとうございました。
DHC-MD9/7のオープンプライスの理由ですが、実はこの直後に後継機種発表したからです。
参考までに後継機種の価格ですが、9/10に発売したDHC-MD77が¥110,000。11/10に発売したDHC-MD99が¥186,000(共に税抜)。
単純に比較は出来ないですが(特にMD99に関してはスタティック・トゥイーターの廃止、
新規に5CDチェンジャーに5MDチェンジャーになったため)、掲載機種も大体そのぐらいの価格だったかと。
(参考資料:ソニーグループ・ポータルサイト ニュースリリース/アーカイブ/1996年)
親が購入したMD7を小学生の頃にお下がりで使用していました。
性能的には特に問題なかったですが、表示パネルの前面にある化粧板がずり落ちてきたり、MDのローディングが不能になったり、チューナー部のELモニターが日を追うごとに徐々に暗くなっていったり(後に完全に不点灯)と不具合は多かったです。
DHC-MD9、懐かしいです。16万円でした。今でもアンプだけは現役で使ってます。その後、300枚というとんでもない数のCDチェンジャーのも購入しました。もちろんソニーのです。