DHR-1000 1998年4月

投稿者: | 2022-12-04

DV方式のカムコーダー・DCR-VX1000(1995.7.21発売)から遅れること2年、ようやく据置型のレコーダーが発売。
(本カタログは1998.4のものですが、本機が発売したのは1997.10)
では何故発売に2年を要したかといいますと、著作権の問題によるもの。これが解決するのに時間が掛かった。
でも実を云うと欧州では1996.5に先行発売されていたという・・・。
それと本機がどことなく業務用機器っぽく見えるのも後出にて。

写真左下、大小2つのカセットが。詳細は後出。

下の写真の機器、本機と瓜二つですなあ・・・そう、これ業務用のDVCAMレコーダー・DSR-30で御座います。
でもこちらの方が後発(1996.12)、つまり業務用のをベースにしたのでは無く本機をベースにしたものというか
同時開発だったのでは。発売時期の差は前出の著作権絡みによるものかと。
発売順を追うと本機・欧州版→(DVCAM・ドッカプル型・DSR-1(1996.9))→DVCAM・DSR-30→本機・国内版。

デジタル化の恩恵は兎に角画質劣化が殆ど無い高度の編集が可能であるという点に尽きるかと。
本体とカムコーダーないし、本機をもう1台の接続だけでもここまでの編集が可能に。

付属リモコンはEV-NS9000/7000同様の操作側を表側、Gコードなどの予約機能を裏側にしたもの。
但しリモコンの背面にSP/LPキー(録画モード切替キー)がありますが、本機は標準モードのみで長時間モードには
対応していません。しかし、録画予約時には何故か使わなければならないという・・・何で?

あとEV-NS9000/7000と似たような感じの操作パネル、外せられたらなあ・・・って思ったことないですか?
安心して下さい、はいて・・・もとい、外せますよ。但し、ワイヤード(有線式)ですが。

DV規格のカムコーダーは当初ミニDVカセットが殆どでした。しかしこのカセットは最長60分しか記録できません。
ミニということならばスタンダードもあると云うことで、本機はスタンダードDVカセットも使用できます。
でもそうなるとメカデッキはどうするのか? そこで左図のようなコンパチブルメカデッキになりました。
カセットサイズを自動検出、サイズに合わせてリールハブ間隔を調整するというやり方。
ちなみにスタンダードカセットは最長120分記録可能です。(注:録画時間表記は標準モード。)
ただこういうコンパチブルメカデッキってかなりの精度を要求されるということで、民生用ではそれ程出てこなかった。
そのメカデッキが出来た理由はやはり業務用機器での実績によるところが大きいかと。後出で述べるがソニー以外だと
DV規格の派生で1995年にDVCPROフォーマットを開発した松下電器(パナソニック)のみ。ビクターも据置型を出しては
いたが、ミニDVカセット専用。ただビクターも(松下電器も)実はVHSとVHS-Cのコンパチブルデッキを出していた。
(ビクター:HR-SC1000/FC500、松下電器:NV-V8000 ビクターは当時のCDプレーヤーと同様のトレイ式で
VHS/VHS-C各々の位置に載せる形で認識。 本機及び松下電器のは、テープ挿入型。カセット蓋裏側の溝に合わせて
テープを入れるのが本機。挿入口そのものがテープにより変更するのが松下。)

本文には「DCD-VX9000以外はミニDVカセットのみ対応」って表記があるけれど、じゃあVX9000はと云うと、
スタンダードDVカセット「のみ」の対応なんだよね。そういう表記をしなくては・・・まあ、ロゴタイプが
無いのなら判りそうな気がしないでもないけれど。

また編集もこの頃になるとパソコンによる編集が出来るようにキャプチャーボード/カードも出てきたが、
まだまだ静止画像止まりで、動画ともなると処理能力が不足かと。編集機器も併記掲載と云うことに。

前出に松下電器も出してきたと云ったが、それがこれ。NV-DV10000・デジタルビデオマスター。
こちらも同様にスタンダード/ミニDVカセットコンパチブル。松下もこういうのを出せた背景に
前出のDVCPROという業務用機器の存在が。DVCAM方式は本機同様スタンダード/ミニDVカセットに
合わせた形ではあるが、DVCPRO方式はこの2つに8mmビデオと同寸法のカセットも存在。
(XL(スタンダード相当)・L(8mmビデオ相当)・M(ミニDVカセット相当)の3サイズが存在)
余談だが、テープに関してはDV及びDVCAM方式はメタル蒸着型なのに対し、DVCPRO方式はメタル塗布型。
これはドロップアウトによる劣化を少なくしたかったとの話が。


基本的には本機と大差無いのですが、相違点を幾つか
1,テープローディングは写真のようにトレイ式
2,自動ヘッドクリーニング機構付(メカブロック・回転ヘッドの後方にある円柱状のもの)
3,コントロールパネルは本機同様着脱式だが、ワイヤードだけじゃなくワイヤレス操作も。
4,12bit記録時限定。ch1,2で記録した音声を別音声と一緒にch3,4にピンポン録音可能(ミックスダビングと表記)
5,これが最大の相違点。 LP(長時間)モード対応。(スタンダード:最長180分、ミニ:最長90分)
まあ、こちらの発売が半年ほど遅れているので(1998.3発売)、後出しじゃんけんといえばそうなりますが。

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