BDZ-S77 2003年4月

投稿者: | 2023-03-26

青い光のエグいヤツ(ん?) 世界初のブルーレイディスクレコーダー・BDZ-S77です。
ディスクという割には何故中央の記録媒体がカートリッジ型なのかは後出にて。

第1世代機故でしょうか、かなりのゴツい筐体。何処かの宮殿っぽい外観。

ここからは別刷りのテクニカル・ノーツになります。

ここからは記録媒体、つまりディスクの説明と云うことに。
ここで、何故当時の記録媒体はカートリッジ型だったのかという話を。
本文中にあるようにCDの記録層はレーベル側に近い処にあるため、レーベル面を傷つけると最悪再生不可状態に
なってしまうから。これは逆に考えると記録面(レーザーが照射される面)側はある程度は傷ついても
再生可能ということ。(但し、エラー修正動作が再生動作に影響は及ぼすことはあり得る。)
一方のブルーレイディスクの場合は記録面側に近い処に記録層があるため、レーベル面側はある程度傷つけても影響は
無いが(レーベル面に記録内容とかをペンで書いても影響は殆ど無い)、記録面側は傷に弱いということに。
(些細な傷でも記録/再生が出来なくなることになる。)この段階ではまだ記録面の保護技術は確立されて
いなかったため、カートリッジ型にせざるを得なかった。現在のブルーレイディスクのように剥き出しの状態でも
対応可能な記録面の耐久性強化には更に3年を要した。
(要は当時のTDKが開発した保護層技術”デュラビス”が出てこなければ実現不可だった。)

このページにて紹介しているBDFS(Biu-ray Disc File System)フォーマットですが、現在使用していません。
現在のフォーマット方式はUDS(Universal Disc Format)・リビジョン2.50(BD-RE)、2.60(BD-R)です。
参考までに著作権保護技術も変わっています。この時点ではBD-CPS。
現在はAACS(Advanced Access Content System)が用いられています。

ここからはレコーダー本体に関しての詳細説明と云うことに。
初号機故にえらく「ゴツい」ドライブが。埃や塵からディスクを守るため媒体自体もカートリッジ型になってますが、
ドライブもまたセミシールド仕様に。その後に出てきたパナソニック及びシャープのも似たようなものだったかと。

ちなみに左がパナソニックの初号機・DMR-E700BD。右がシャープの初号機・BD-HD100。
参考までにどちらも本機よりも後発だったためアドバンテージが。パナソニックは2層ディスク(50GB)対応。
シャープは見たとおりにBD/DVD-Rドライブを独立させたのと、実は更に160GBのハードディスクも内蔵。

画像も上げるなら音質もと・・・ということで、オーディオ部も凝りに凝ったよと云うこと。
ただオーディオ部も凝った仕様の機種は、最近だと見かけなくなったかと。
ソニーもこだわったなあって思った機種は(自分が思うに)、BDZ-AXシリーズまでかなあ?
(まあ、自分が使っていたからっていうわけじゃあ無いけれど。)

ユーザーインターフェイスって、どういうのにすればいいのかなあってつくづく思ってしまうのですが。
自分は同時期に出てきたPSXのXMB(クロス・メディア・バー)の感覚に慣れてしまったこともあり、
現行のインターフェイスにはどうも馴染めなかったりするのです。

こういう「如何に上品に魅せる機構」って、結局その箇所が最も壊れやすい。
自分はこれとは違った別の機種(ビクターのビデオ・HR-20000)で嫌と云うほど知りました。(爆)

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