QUALIA 010 (正式型番:Q010-MDR1) 2004年7月

投稿者: | 2024-02-25

“QUALIA(クオリア)”は、製品の開発や製造に加え、マーケティングやサービス、コンテンツなどの、お客様とソニーをつなぐ全ての活動において
“感動価値の創造”を目指す全社的ムーブメント(活動)です。

こういう文面で2003年6月10日に公表された”QUALIA”。でもこのシリーズは出井信之氏の退任によりわずか2年で終了。
結局世に出たのは10種類に留まった。全製品受注生産だったので、受注販売開始順に(価格表示は税込価格)、
QUALIA 015(正式型番:Q015-KX36 2003.6.24)・・・フルハイビジョンカラーモニター ¥1,300,000(台、スピーカー込み)
QUALIA 016(正式型番:Q016-WE1 2003.6.24)・・・デジタルカメラ ¥399,000
QUALIA 004(正式型番:Q004-R1 2003.8.1)・・・フルハイビジョン液晶プロジェクター ¥2,520,000
QUALIA 007(正式型番:Q007-SCD(メインユニット)/Q007-SSS(スピーカー)) 2003.8.11)・・・オーディオシステム ¥1,500,000(セット)
QUALIA 017(正式型番:Q017-MD1 2004.4.24)・・・MDプレーヤー ¥180,000
QUALIA 010(正式型番:Q010-MDR1 2004.7.1)・・・開放型ヘッドホン ¥262,500
QUALIA 005(正式型番:KDX-46Q005/40Q005 2004.11.20・・・フルハイビジョン液晶テレビ ¥1,102,500(46型)/¥840,000(40型)
QUALIA 001(正式型番:Q001-CB01 2005.1.29)・・・クリエーションボックス(アップコンバーター・ユニット) ¥525,000
QUALIA 006(正式型番:KDS-70Q006 2005.3.15)・・・フルハイビジョン液晶リアプロジェクションテレビ ¥1,680,000
QUALIA 002(正式型番:Q002-HDR1 2005.4.21)・・・HDV方式ハイビジョンビデオカメラ ¥598,500

ここではQUALIA 010(正式型番:Q010-MDR1)、開放型ヘッドホンについて紹介します。

このカタログ、実は1枚1枚バラバラになっていて、裏はすべてこの下記文面が掲載されてます。

”HEAD SPEAKER”・・・”EAR SPEAKER”だとスタックスからクレームが(爆)

QUALIA 007のメインユニット・Q007-SCDがちらっと映り込み。

ユニットを2-way方式でいくと干渉をおこすとか何とか云ってますが、それはあくまでも別軸で行った場合であって
同軸だったら実質フルレンジと同じなんですよね。まあ、意地でもフルレンジでの広帯域化ということに拘ったということ。
もっとも数年後に復活したテクニクス(パナソニック)がEAH-T700というヘッドフォンを出したけれどね、別軸2-way式のを。
ステレオヘッドホン EAH-T700|Hi-Fi オーディオ – Technics(テクニクス) 現在は生産完了品

ユニットもそうなのですが、Rシリーズ・コンポーネントカタログでもちょこっと触れていたヘッドフォン・MDR-R10と
本機はある意味対極の製品なのかも知れない。
ユニットの振動板から、ハウジング、フレームに至るまで天然素材に拘った見た目にも重厚感のあるMDR-R10に対して、
ユニットからハウジング、フレームもとことん削ぎ落し軽量化(本体:200gはMDR-R10の半分)、本文にある「軽やかな重厚感」を実現させた010。

実はこのヘッドホンは発注の際に注文者の頭部サイズを計測、ヘッドバンドの設定やパッドの色指定、ケーブルの指定を行い
商品到着時にセッティングを行うオーダーメイド方式を取っていたとか。
ただパッドやケーブルの破損時における交換なども行っていたかどうかはわからないです。


1989年に発売されたMDR-R10のときも、後(1991年)にR10をベースにしたMDR-CDシリーズ(3000/1000)というのが出てきましたが、
本機においても同様(2004年)にMDR-SAシリーズ(5000/3000/1000)というのが出ました。価格は¥77,700/¥38,850/¥25,200(税込)。
「流石に本機は手が出ないが、これなら何とかなるかな?」ってな具合で、自分はSA5000を使ってました。

価格的には”QUARTER 010”(実際は本機の3割の価格だが)という具合ではなかろうかと思った次第で・・・(へ?)
スペック的にはそれ程遜色はなく(高域が110kHzまで)、重量が60g増加したという点(それでも260g(本体のみ)とは・・・)。
(重量の差は010がハウジング:カーボン、フレーム:マグネシウムに対し、SA5000は全てマグネシウム。)
解像度は兎に角凄かった。高域のほうは言わずもがな、低域も思っていた以上。ただ高域のほうに寄りすぎた感もあり、
量感に関しては低域はやや不足気味。鳴っていないわけでは無いのだが、何となくそういう感じだった。
ただ、この解像度の体現できる後継機がなかなか見つからないのが現状。

QUALIA 010 (正式型番:Q010-MDR1) 2004年7月」への1件のフィードバック

  1. 通りすがり

    QUALIA笑
    出井がクソみたいな事やらせてたよな。

    返信

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