EDV-9000 1987年9月

投稿者: | 2021-11-02

遂に当ブログもこの機種にたどり着きました・・・


同じベータマックスであるにもかかわらず、SLではなく新しくEDVという型式を与えられたEDベータ1号機。

 


プロフィール・PRO、KX-27HV1Sとともに。

 


HF3000よりもさらに分厚く、サイドウッドとインシュレーターを標準で装備。なかなかの迫力です。
ただ、クリアのパネルがプラスネジで止めてありますが、K777などのカセットデッキのホルダーのように六角ネジだったらもっとカッコよかったかな。

さて性能については省略しまして、細かい機能を見ていきたいと思います。基本構成はSL-HF3000と同様ですね。

・EDBetaインジケータ:HiBandやBetaHiFiインジケータとは別に、中央にドーンと置かれています。確かカセットの検出孔による自動切り替えだったと思います。
・デジタルピクチャー機能:SL-HF1000Dと同等のものを搭載。展示会で触ってみた時の話ですが、スチルやスロー再生時にいちいちデジタルに切り替わるのがなんとももどかしく、違和感がありました。多少ぶれたり震えたりしても良いのでHF3000のようにそのままを出してもらったほうが落ち着きます。

・S端子(Y/C入出力):EDベータとS-VHSから付きました。
・リモコンOFF:リモコンコード設定はVTR1、VTR2、OFFに切り替え可能。地味な点ですが不用意にリモコンに反応しないようにできるのは良いですね。

・相変わらずアンテナのテレビ・ビデオ切り替えが付いていますが、EDベータを1CH、2CHで見る人は流石に居ないと思うので不要な気がします。ただ自動切り替えは無効にできるので問題はないですが(VTRボタンを押しながら電源ONだった気がします)。

 


HF900MKII用のRMT-142、SL-HF3000用のRMT-147、EV-S800用のRMT-423と続いてきたワイヤレスエディターの4代目、RMT-163です。

 


S端子に対応したセレクター、SB-V700。
学習リモコン、RM-E1V。
S映像をRGB(21P)に変換するYR-421。

 

EDV-9000 1987年9月」への5件のフィードバック

  1. MD543

    大変貴重なカタログ資料を気前よくシェアしてありがたいです、かつてジャパンナンバーワンの誇りを持つ電子遺産をネットというカタチを通して末永く伝わていくと思います~

    返信
    1. ソニー坊や 投稿作成者

      はい!気前よくシェアしてます!
      喜んでもらえているコメントを頂くと凄くうれしいです。スキャンが大変でしたけれど頑張ってよかった!

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  2. しばた

    うわー、なつかし。
    昔、電機屋さんでアルバイトしていた時に1台販売させて頂きました。昭和63年8月ですね。
    ある時、物静かな方が来店され、一番良いビデオデッキはどれでしょう?と尋ねられたので迷わず「ソニーのEDV9000だと思います」と即答しました。
    日中は特にやる事がないのでカタログを読み漁ってましたから、それで得た知識をあれやこれやと1時間以上も説明し、その時は、その方は帰られました。
    で、1~2週間後くらいだったかな。再度ご来店頂き、「これください」。その他にもテレビや冷蔵庫などもまとめてご購入頂き、当時の価格で50万円くらいお支払い頂いた記憶があります。

    当時、東芝から派遣されていたセールスヘルパーの方がお店に居たんですが、「この機種は売れたとしても年に1台、有るか無いかくらいの機種だ」と言われたのを今でも覚えています。

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  3. KTE Video

    発売当時に1台目を買って既に所有していたSL-HF3000と編集セットを組みましたが、すぐにもう一台欲しくなり2台目を買いSL-HF3000を手放しました。
    その後更に1台買って、HRD-100を買うまでずっと3台メインで使っていましたので、ベータの録画テープが大量にあります(^^;)

    カタログに使用されている写真は量産試作機の様で、実際の製品ではアクリルパネルの四隅のネジ部はキャップで目隠しされています。
    と言うか実際はねじ止めではない様です。
    当時としては画質は素晴らしく、S-VHSと比べて品位を感じられる録画質だった記憶です。
    ED-Beta同士のコピーでは、色にじみの増加以外はオリジナルにかなり近い物で、編集後の画質にも満足いくものでした。
    またhi-Band含むノーマルベータの再生画質も従来とは一線を画しており、再生機としても優秀でした。
    当時ソニー関連会社の技術系社員の方から聞いた話ですが、一応後継機種の企画もあって試作機まで作られていた様です。
    おそらく9000をベースに、3次元Y/Cセパレーターとかゴーストリダクションチューナーとかを搭載した物じゃなかったか?と思いますが、日の目を見ることが無かったのは残念です。
    型番については、エレショーのEDC-50のブースに居たソニーの社員の方からは、
    「あちらが(VHS陣営の事)10,000番を付けているので当然、、、ですね(笑)」
    と、暗に「EDV-10000」であることを示唆される話を聞いたりもしました。
    2002年のベータ終了までずっと生産され続けたという点でも、EDV-9000は名機であると言えると思います。

    今は、大量のベータテープのキャプチャ作業で3台とも動いています。
    いつ終わるのかわかりませんが、壊れませんように(笑)、です。

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  4. 瑞鶴

    カタログには「音声の聞きとりも可能な2倍速再生」とあるが、2倍速の音声は再生できなかったのでだまされた感が・・・。

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