BVW-1 1982年

投稿者: | 2021-11-02


BVシリーズからベータカセットを使用したENG用ビデオシステム「ベータカム」が登場です。
BVW-1とはカメラ部のBVP-1とVTR部のBVV-1を組み合わせたものを表すようです。
BVW-3の場合、BVP-3とBVV-1の組み合わせとなります。
また、VTRデッキが1台、再生専用機として発売されましたが、これについてもBVW型番を使用するようです。

 


ベータカセットを流用したシステムと言うことで、発売当時は機動力が求められるニュース取材での使用のみを想定したようですが、時が経つにつれて編集機も追加され、番組制作にも多く利用されるようになったようです。記録時間は短いものの、画質の良いコンポーネント記録方式を採用したのが良かったのではと思います。VHSに敗北したベータマックスですが、放送業界で標準となったこのベータカムフォーマットの方でしっかり元をとっているでしょう。

 


仕事用の道具であっても、このカッコよさ。まさにソニーデザインですね。

BVW-1 1982年」への6件のフィードバック

  1. 匿名

    BVW-1は単管式のカメラだったと記憶しています。
    BVW-1にはNHK仕様のものがあって、BVW-1Nというカメラだったと記憶しています。
    単管ですのでレジ合わせは不要ですが、色再現が悪く1980年代に淘汰された機器でした。

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  2. 田阪友隆

    BVW-1Nでは苦労しました。まず、色再現ができない!P感でも唇の色が紫でした。感度もひどかった!暗いと全く映らない。何よりも機械的なトラブルが多く、現場で立ち往生、肝心のニュースが撮れないこともありました。この時代にNHKの報道カメラマンだったものは異口同音にひどいカメラだったと言います。このカメラ、実はSONY主導ではなくNHK技術局主導でした。SONYの技術陣は市場に出したくなかったのをNHK技術局が「報道で使うのだからこの程度でいいだろう」と言う考えで導入しました。私の知る限り、民放でこれえを使ったのは岡山のローカル局OHKだけだったと思います。

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    1. ソニー坊や 投稿作成者

      先進性とかっこよさの裏には、初物ならではの不具合などがあったのですね・・・ということは実際に運用され、今も素材として蓄積されているのはSPになってからのものだと考えたらよいのでしょうか・・・

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  3. GON-HK

    「現場の声を技術屋は知らない。いや、知ろうとしない。」 こう云われてしまっている感が滲み出ているような・・・
    業務用/一般用の違いはあるにせよ自分も一応技術屋だった者でしたから、何か身につまされる思いです。

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  4. 今も報道

    P-1とP-1Nは特性が異なっていて、P-1N(NHK仕様)は感度が若干高めの設定だったね。色づくりも異なってて、色のりがよかった。ゲインの値もP-1とは違っていて、+6、+12ではなく、+9、+18と後に出てくるCCDカメラと同じ仕様だった。しかも+18にしてもざらつきが少なく、「さすがNHK仕様」と思ったものだ。P-1NはP-1とは別物と考えたほうがいい。P-1Nは成田空港のNHK詰所に2台配備されていたのが最後かな。1990年代最初には廃棄された。
    民放用のP-1は1990年代末まで(!)仙台のテレビ朝日系KHBが県庁記者クラブ専用カメラで使用。これが民放で使用された最後かな。お隣の山形YTS(フジテレビ系時代)には数台、本局用と支局用とがあった。米沢支局用のは1990年代中頃まで1台あったが、見かけた頃にはもう壊れて使えなかったと思う。本局用のは1990年代頭には既に引退。P-110も2台くらいあったけど、テロップ抜き用に柱に括りつけられたのを見たっきり、使っている様子はなかった。
    P-3(MS型サチコンのP-3Aも)は1990年代末まで宮城のMMTで2台使用。山形のYTSにはP-30(MS型プランビコン)が1台あった。こちらは使っていた様子はなかった。壊れてはいないようには見えたけど…
    P-3の欠点は使われているタンタルコンデンサが経年でヘタるとショートして、中の回路に高電圧が直接アタックするので文字通り「火を噴く」のだ。久しぶりに火を入れるときには、要注意。まぁ火を噴いちゃうともう捨てたほうがいい。P-1のほうはそんなことはなかったけどね。P-1、性能の割には重いんだけど、担いじゃうと軽いんだよね。設計がよかったんだろうな。

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    1. duteardown

      私はあなたの言っていることが非常に理にかなっていると思います。私はBVP-3とBVP-30をフリーマーケットで買いました。長い間放置された後、電源を再接続すると、内部のタンタルコンデンサから不快な臭いが漂いましたが、それでも動作しています(笑)。残念なことに、内部の青いフィルターはすでにカビが生えてしまって、まるで霧がかかったようです。

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