別記(TCD-D100)にて挙げたけれど、本機の出現で山下達郎氏がキレた(ん?)リニアPCMレコーダーです。
PCM-D50(発売:2007.11.21 当時:¥59,800(税抜・ソニーストアでの価格))
PCM-D1の発売から2年。 D1では流石においそれとは手が出せなかった方々も約1/3になった本機なら手頃かと。
但し、D1では付属だった風防やケースは別売に。編集用ソフトウェアもサードパーティ製のものから
自社開発の「ソニックステージ・マスタリング・スタジオ」に変更。
このソフト、PCM→DSDフォーマットへの変換も出来たのだが条件がかなり高く、オーディオデヴァイス
「サウンド・リアリティ」を実装しているPC(結局VAIOしかなく、更にType R-Master,A,Lの一部機種しかない)
ではないと編集・記録・(DVD-R/RWを使っての)ディスク作成不可。ディスク自体再生出来たのが自社の
SACDプレーヤー(2007年製造以降のSCD-XA5400ES,XE800)とプレイステーション3ぐらいしかなかった。
ちなみに現行だとソニーにはない!
(DSDディスク再生可能機種(2023年4月現在 現行販売されている機種に限定) DENON:DCD-SX11,A110,1700NE
marantz:SA-10,12 OSE,SACD 30 Accuphase:DP-1000(注:DA-1000との組み合わせによる),750,570)
ソフトウェアの汎用性なら同時期にコルグから出ていた”Audio Gate”のほうが良かったかも?
(現在:Ver.4 自社オーディオ機器(Nu1、DS-DAC及びMRシリーズ)の所有者なら無償ダウンロード可能。
それ以外は有償(注:機能限定版は入手可能)だが、現在公式オンラインショップが閉鎖状態のため
アクティベーションコードの入手が出来ない。)
筐体は流石にD1同様にはいかず、アルミ(前面・背面)にマグネシウム合金(側面)。それと針式メーターの排除。
最大の違いは、光デジタル入力端子の装備と、単体での4GB以上のメモリースティックの対応。
自分も本機は持っていて(別の理由ではあったが)VAIO(Type R-Master)も持ってはいたが、このソフトは結局音源編集
では使ったものの、DSDファイル変換は殆ど使わなかった。ディスク再生のハードルが高すぎて(爆)。
PCM-D1(発売:2005.11.21 当時:¥200,000(税抜))
筐体がマグネシウム・ダイキャスト(フレーム)、Super PureFlex(前面/背面 新日本製鐵(現:新日鐵住金)開発の
純チタン)じゃあ、これだけでも結構な価格に。PCMレコーダー第1号機ということでかなり物量を投じたと云う感じ。
録音レベル表示も液晶だけじゃなく丸形アナログ式も同時につけたのは、かつてカセットデンスケユーザーだった
(DAT版のデジタルデンスケはアナログメーターはなかったからね。)人達への懐古的なところも?
流石にこの価格故なのかどうかは定かでは無いが、充電池・充電器・風防・グリップにもなる三脚・キャリングケース・
編集用ソフトウェアなどフルパッケージではあったが。
あと本機の場合、発売時期の兼ね合いもあってか4GB以上のメモリースティックはそのままでは認識されなかった。
PCとかで一旦フォーマットした媒体に関しては認識はするものの、容量は4GB以上にはならなかったという。
またp7下部に掲載されているマイクロフォンアダプター・XLR-1。(当時:¥100,000(税抜))
これとの組み合わせで業務用としてPCM-D1PRO(当時:¥290,000(税抜))も発売された。仕様は全く同じ。
仕様はオーディオ的には殆ど差違無し。ただアンプ部はD1のほうがいいとの話も。
その差が電池の持ちにあらわれているのかも?