まだ薄型コンポが流行する前の懐かしいシステムステレオ、サウンドセンサーdo!です。
お持ちだった方も多いのではないでしょうか。
アンプ+チューナー+レコードプレーヤー+スピーカーを組み合わせたセット商品で、カセットデッキ、プログラムタイマー、TVチューナー、ラックは必要に応じて追加します。
グレードは6つもありまして、ざっくり解説しますと、
・C-767RM:ワイヤレスリモコン対応の最上位。専用のモデルで構成。
・C-757:上位機。
・C-747:C-757のレコードプレーヤーとスピーカーをランクダウン。
・C-737:C-747のアンプとチューナーをランクダウン。
・C-727:C-737のレコードプレーヤーとスピーカーをランクダウン。
・C-707:最廉価版。他のグレードとは共通点のない独立構成。
C-767RMです。プログラムタイマーが一番上に置かれているのは、リモコン受光部を内蔵しているためです。新鮮ですね。
豪華なリモコンが目を引きます。
小さい頃にこのカタログを見て「スピーカーは左が中身むき出しで右はネットでフタがしてある。なんでこんな風につくるのだろう」と思っていました。カタログ用の撮影のために、単にネットを取り外した状態と取り付けた状態の両方を見せたいだけなんですね。
次のページでは、6グレードを各々横型ラック、縦型ラックにセットした写真を掲載。(C-707は縦型のみ)
カラーモニターの初代プロフィールとベータマックスJ7が写っています。
プロフィールってこの時代からもう存在していたのですね・・・古いですね。
・C-767RM用:クリスタルロック・電子制御フルオートアーム・オートサイズセレクト・リモコン対応
・C-757用:クリスタルロック・電子制御フルオートアーム・オートサイズセレクト
注目点:「停電エマージェンシー機構:演奏中の電源OFFでもアームが上がって停止。タイマー利用時に便利」
・C-747用:クリスタルロック・フルオートアーム・オートサイズセレクト
・C-737用:上と同一機種
・C-727用:フルオートアーム
・C-707用:オートリターンアーム
C-707用は、アームをテーブル側に手で持っていくと電源が入って回りだす「アーム連動式」ですので、電源ボタンがありません。
・C-767RM用:シンセサイザーチューナー・デジタル直読表示・リモコン対応
・C-757用:アナログチューナー・デジタル直読表示・FM/AM各5局プリセット
・C-747用:上と同一機種
・C-737用:アナログチューナー・FM/AM各5局プリセット
・C-727用:上と同一機種
・C-707用:アナログチューナー・FMのみ5局プリセット
アナログチューナー機のプリセット機構はなかなか味があって面白いもので、ゲージ内に赤く光るコマが5つありまして、
1)動かしたいコマの位置に針を持っていく
2)PROGRAMボタンを押している間は針とコマが噛み合う
3)針を移動するとコマも付いてくるので、受信したい局の位置まで持っていく
4)PROGRAMボタンを離して完了
という仕組みなんです。5つのコマは物理的に一列に並んでいるのでプリセットの1から5は周波数順にしかセットできません。1番を1000KHz、2番を900KHzとかには出来ません。また、1つの周波数を複数のプリセットにセットすることもできません。
コマを移動させる時に隣のコマにぶつかると、隣のコマの位置がずれてしまうので注意です。
それぞれのコマはパネル照明の間接光によって赤くぼんやり光っていますが、選択されたときは各々のLEDによって明るく光ります。
C-707用チューナーのプリセットはFM5局のみ。当時FM局なんて多くてNHKと民放の2局しか無いので、局数の多いAMのプリセットの方が有用だった気がしますけど、おそらくC-707のアンプにFMワイヤレスマイク機能がないのでチューナー側にFMプリセットを用意したのだと思われます。
・C-767RM用:60W+60W・リバーブ(全ソース可)・ピークパワーメーター(ボリューム連動)・フロントTAPE2入出力・リモコン対応
注目点:「プリセット付きマスターボリューム」電源ONで自動的にプリセット位置に戻るため、大音量が出ません。リモコン対応のためにボリュームを電動化したのを流用した面白い機能ですね。
・C-757用:40W+40W・リバーブ(全ソース可)・ピークパワーメーター(ボリューム連動)・フロントTAPE2入出力
注目点:「ピークパワーメーター(ボリューム連動)」ボリュームの位置に応じてLEDメーターの最大値も変化するので効果的にメーターが点滅します。
・C-747用:上と同一機種
・C-737用:25W+25W・リバーブ(マイクのみ)・ピークパワーメーター
・C-727用:上と同一機種
・C-707用:20W+20W・リバーブ(マイクのみ)・レベルメーター
どの機種もテープモニター機能がありませんから、3HEADデッキやイコライザーと組み合わせるのには不得手です。
見えにくいですが、入力切替ボタンの左側にあるボタンは「WIRELESS MIC」ボタンです。
・C-767RM用:3ウェイ・120W・リボン型ツィーター・28cmウーファー
・C-757用:3ウェイ・80W・28cmウーファー
・C-747用:3ウェイ・80W・23cmウーファー
・C-737用:上と同一機種
・C-727用:2ウェイ・50W・20cmウーファー・スピーカーコード直付け
・C-707用:2ウェイ・50W・20cmウーファー・スピーカーコード直付け・固定式ネット
さて裏面はオプションコンポーネントたち。まずはプログラムタイマーです。
C-767RMはリモコン対応ですから、リモコン機能を司るPT-79Rは必須です。セット販売にしても良かったでしょう。価格はなんと50,000円。RM-79を付属。
PT-59はPT-79Rのシステムリモコン非対応版。1日4プログラムなのは同じです。
そしてカセットデッキ。
・TC-U60:フェザータッチ・システムリモコン対応・AMS
・TC-U40:メカニカル式ピアノキー
組み合わせ例ではC-757以上にU60を使用しています。
音声多重TVチューナーも2機種。ST-79とST-59。
ST-79はリモコン対応みたいに書かれていますが、リモートコマンダーにはTV関連のボタンが見当たりません・・・どういうことなんでしょう。セット例の写真でもC-767RMのみST-79を組み合わせています。一方、低価格セットC-707のアンプにもTV入力がありますが、TVチューナーは無しで構成。寂しいですね。
また、細かい点ですがアンプの入力はTV,TUNER,PHONO,TAPE1,TAPE2なのに対し、リモートコマンダーはAUX,FM,AM,PHONO,TAPEとなっています。きっとTV = AUXなのでしょう。
間違い探し。写真をじっくり見ていたら、C-747の縦型ラックセットとC-737の縦型ラックセットの写真が反対になってます。C-747のチューナーがデジタル無しでC-737のチューナーがデジタル付き。アンプも入れ替わっているようです。
コメントにもありますが、ブログ読者の方からご使用中のC-747一式の写真をいただきました。
電源が入るのはもちろん、動作可能ということです。ラックもカタログに掲載の純正商品で、オリジナルのままの1セット、素晴らしいです。
縦型レベルメータが懐かしいアンプ・・・アナログで在りながら、デジタルの周波数直読も可能なチューナー!贅沢な一品。
カセットデッキはロジックコントロールのTC-U60をチョイス。RMS機能を搭載しているのが緑の7セグ表示で分かりますね。
プログラムタイマーはPT-59。正方形の電源スイッチで統一されていて一体感があり、このサウンドセンサーdo!に合わせて作られたということですね。
セット物のステレオシステムとは思えない、単品並みにかっこよいデザインのスピーカー。型式はSS-377でしょうか。
今回数年ぶりにレコードを聴かれたとのこと。大切にしてこられたことがよくわかります。ありがとうございます。
はじめまして。
何となく検索してたら辿り着きました。
懐かしい情報ありがとうございます。
当時このカタログを見て買ったのに
全く憶えてないです。
でも現物は2023年12月現在自宅に鎮座しています(笑)
モデルは747で59タイマーと60カセットデッキ
477ラックに入ってます。
先日、買取り屋さんに見てもらいましたが
古過ぎて買取不可でした(笑)
なんとC-747の現物をお持ちとは!行きつけの電器店で見てましたよ、アナログ式+デジタル表示もついたチューナー。かっこよかった!477は横型ラックですね。買取・・・ということはそろそろ手放されてしまいますか?もしお時間がありましたら写真を送ってくださるとうれしいです。メールアドレスは「このサイトについて」にありますので是非ご検討ください!
返信ありがとうございます。
写真送りました。どうぞ使ってください。
高校生の時、1年くらいアルバイトして
買ったのは良い思い出です。
歳がバレちゃいますね(笑)
いただいたお写真を掲載しました。ありがとうございました。読者のみなさんもぜひご覧くださいませ。
拝見させて頂きました。大切にしてきたことが写真から伝わってきます。
私が中学の時、親に買って貰ったのが747です。デッキはTCK65にしましたが。懐かしいです。買い替えの時、知り合いにあげてしまいましたが。