表紙には1988-9月現在とありますが、裏面は’88.11となっています。裏面には別途「1988年11月印刷」とありますから11月が正解だということにします。
さて、直前にCDP-R1 / DAS-R1が発売されましたが、ESシリーズにどのような影響があるでしょうか。
はい、最上位機です。CDP-X7ESD:200,000円。型番ルールが変わりました。Xはもともとレコードプレーヤー用でしたが、すでに製造されていませんので、CDプレーヤーの方に持ってきたようです。そのXに最上位の7をくっつけたわけですね。
外観も557ESDからかなり変わりました。R1のようにユーザーインターフェースを思い切りシンプルにしています。一体型版R1という位置づけでしょうか。R1のようにディスクトレイを中央に配置すると流石に似すぎるのでややオフセットしています。それにしてもかっこいいです。
伝統のリモコン電動ボリュームは省かれました。
また、デジタル・アナログ出力切り替えが前面に移動して使いやすく。
音質面ではジッターレスデジタルシンクIC、45bit演算・ノイズシェイピングD/Aコンバーターへ進化、バランスアウトを追加装備。
CDP-338ESD、89,800円。中核機3シリーズとしてはもうかなり完成されてきました。文句ないですね。20キーやカスタムファイルなどX7と差別化されていますし、デザインも前回の337ESDではやや野暮ったさがありましたが、今回はサイドウッドも装備しスマートにまとまっています。こいつは好きです。
今回からリモコン電動ボリュームに赤LEDが追加され、操作時に点滅します。
ちなみに、前モデルの557,337~からリモコンでトレイの開閉ができるようになっていました。
CDP-228ESD。こちらは前モデルの227ESDとあまり変わりません。
普及クラスの3モデルも順当に進化中。デザイン面はちょっと後退?
ミニコンポサイズは2機種展開になりました。CDP-M95ならミニコンポでもカスタムファイルが使えますよ。
CDP-301V。レア物が好きな人にピッタリ。CDV規格です。これは普及しませんでしたね・・・
まだまだ557ESDも販売中。X7とはコンセプトが違いますからね。
CDプレーヤーのD/A変換における所謂「マルチビット/1ビット論争」が起きたのって丁度この頃だったかな。
どちらの方が変換性能が良いのかという話なんだけれども、ソニーがこの頃その過渡期だったというのも
X7を出しつつ557を継続販売したのが、それを物語っているかなと。現にDAC内蔵型のアンプ(F505ESD)に
ついては先行して1ビット型にしていたところもあったわけだし。何となく様子見だったところもあった?