確かにビデオウォークマンの愛称はあるにしても、実際に歩きながらの視聴って今で云う「歩きスマフォ」?
故に表紙も車載用のイメージが強そう・・・これだとVideo8 COMBO EV-DT1と丸かぶりに思えるけれど
あちらは8mmビデオ内蔵「テレビ」扱いで、こちらは液晶テレビ内蔵型「ビデオ」扱い。ものは言い様?
どうも型式を8mmビデオにちなんで・・・ってな感があるんですよねえ。
カムコーダー初号機はCCD-V8。ハンディカムの名称がついたカムコーダーも初号機はCCD-M8。
そしてこのビデオウォークマンの初号機もGV-8。故に後発機種の型式がどうしても行き詰まった感が。
「システム手帳サイズ」という言い回しが当時の流行を反映していてまあなかなかのものなのですが、
機能としては後出に「メカブロック・制御系は本機用に新規におこしました」・・・という記載はあるけれど、結局は
ハンディカムのメカ・制御系とそれ程の差はない(というより別途新規にするとコストパフォーマンスが劣化)ため割愛。
ただ扱いは液晶テレビ内蔵型ビデオデッキなので、一応タイマー録画機能は1日1番組のみですがついてます。
ところで、このカットモデル風のイラストって1980年代までは結構使われてましたね。
フィルムカメラのカタログでは結構見かけたり、ソニーのカタログでも特にテープレコーダーや
カセットデッキのカタログにはこういうイラストを使ったのがあったりします。
カセットデンスケ・TC-D5、TC-K666ESのメカブロックとか。
1980年代前半まで液晶テレビはSTN(Super Twisted Nematic)方式がまだ主流だったのもあり、この頃に
なってから、本編にもあるようにTFT(Thin-Film-Transistor)アクティブ・マトリックス方式を使ってるよと
謳うのが「高画質の証!」的な意味合いで結構出てきたりします。
こちらは画面が大きくなったGV-9。 ちょっとはみ出る感じに。
確かにこういうコンセプトがあるのを前提に作られたとは思うけれど、では実際はどうだったかというと
寝台特急「北斗星」での車内貸し出しサービスというのがあったそうで。
このビデオカメラとの接続というのは結局「それならいっそのこと内蔵してしまったらどうなのか?」と
いうことで、某「目の付けどころがシャープな」ところに持っていかれた感も。
(まあ、実際はファインダーの代わりにモニターを・・・っていうことではあるが。)
実機を持っていた方、結構ダビングの送り出し側として使ってたというケース多いのでは?